【シャインポスト感想レポ】青天国春、玉城杏夏、聖舞理王、祇園寺雪音、伊藤紅葉、螢、HY:RAIN……全員がそこにいた。
2023年3月11日(土)。
中野サンプラザホールにて、シャインポストライブ「TINGS LIVE JOURNEY ep.02 “Re-Live” with HY:RAIN & HOTARU」が開催されました。今回、昼夜両部通してガッツリ参加したので、その熱気を忘れないためにもレポートしてみました!
シャインポストのライブはこれまで、2021年11月『TINGS LIVE JOURNEY ep.00 ~Prelude~ Mini Live Event “Wanna be your SHINEPOST!!!!!”』、22年5月『TINGS LIVE JOURNEY ep.01 ~Departure~ Mini Live Event “Black or White? SPRING BOUT”』と開催され、今回はep.02! そしてMini LiveからRe-Liveとなっており、会場も今までで一番大きい中野サンプラザホール。それはもう期待感しかない!
ちなみに私がシャインポストというコンテンツに出会ったのは2022年2月。猫の日のツイッターでイラストがたまたま流れてきたのがきっかけでした。最初はかわいい作品だな~と思ってたくらい。
暫く経ったあと『Life goes on!』のMVを観て曲と歌詞の力強さに一気に引き込まれ、それから小説、ep.02ミニライブ、アニメ先行上映会、TGS、サイン会等々、シャインポストの世界に触れる度に沼へ浸かっていきましたね。
そして3月11日。この日にライブ開催が決定されるという報告を聞いてから、当日まで……正直長かった!
アニメ終了後から毎日公式からの供給を待ち(時にはプリンや杏夏ハンバーガーを作ったり絵を描いたりしつつ)、グッズやコラボ情報の度に一喜一憂するも、やっぱり大きな動きが待ち遠しかった。
そんな中で突如解禁されたのが、HY:RAINの新曲『Rain of BulletsXX』。この新曲にTLのシャインポスターもざわつき、私も「これは絶対予習しないと!!!!」と一気にライブモードに脳内が切り替わるのである(単純なオタク)。
そんなこんなでいよいよ迎えた当日。私は所要で遅れ、会場に入場したのは12時25分。開演5分前という超ギリギリだった。連番者から代行してもらってた物販を受け取り、会場限定のコンサートライトを身につける。
最初の曲は何が来るのか……やっぱりTINGSなのか?? 螢さんの「さあ、輝こう!!」という一言とともに『Sweet Surrender』で始まったらいいな! そんな事を考えつつカラーをピンクにして待機。
てか開幕螢のSweet Surrenderで始まったりするのかな
— ようかん(よう) (@beecon33) March 9, 2023
それがあったら開演早々トッカさんになる😇
しかし、待っていても始まる様子がない。ちらりと会場内の時計を確認したら、12時38分くらいだった気がする。これは……もしやあのアニメのライブの再現??? 実際はどうなのかは知らないけどポジティブなのがオタク。都合よく解釈した私は開演を待ったのであった。
(ちなみに今回は無理でしたが、早めに入場して空席の会場が次第に埋まり始める姿を見るのが好きなんですよね。全国のファンが同じ空間を埋め尽くし、同じステージを期待する。ライブが始まる前のこのザワザワ感が個人的にはたまらない)
●1曲目『Sweet Surrender』
暫くした後、会場は暗転し、現れたのはダンサー複数人。そして中央には見慣れたハットのシルエットが。その時にはいち早く気づいた周りの人が何人か叫んでた気がする。
そして、「さぁ輝こう!」の一言とともに『Sweet Surrender』が開始。
いや~もう、螢さんが目の前にいた。一面ピンク色に包まれた先には絶対アイドル螢(大橋彩香さん)が。アイドル衣装に身を包み、バックダンサーと共に笑顔で踊る姿はアニメで何度も観てきたあの光景だ!!! TINGSの始まりはいつだって蛍さんだったんですよね。それがここで完全に再現されて、もう心のトッカさんのライフは残り20%くらいに……。
●2曲目『ワンダー・スターター』
興奮冷めやまぬうちに、TINGSの5人がダンスとともに登場。続いて2曲目の『ワンダー・スターター』が披露。
後ろにOP映像が流れる演出がまたいい。衣装も振り付けもまんま映像通りで、完成度の高さに圧倒。
この曲は鈴代紗弓さん(青天国春役)の歌声の伸びが綺麗で綺麗で、「叶えと叫んだ」のワンフレーズは確かに会場に響き渡っていた。
歌詞にあるようにTINGSにとっての始まりの歌なんですよね。螢さんから受け継いだ舞台で、自分たちの世界を始めていくのがアニメ全体の流れを踏襲してるように思えて……もうテンションは最高潮。
●3曲目『TOKYO WATASHI COLLECTION』
続いて軽快なリズムと共に流れてきたのは、アニメでもお馴染み『TOKYO WATASHI COLLECTION』。
とにかくお洒落な人気曲!これをいきなりもってくるとは……このライブ、休ませる気ないな! と思いながらペンライトを振る腕が自然とノリノリになっていく。
指先からスカートまで使った振り付けが、まー可愛い。MCでの自己紹介も後ほどあるが、曲中のパフォーマンスを見るだけでもTINGS個々の特徴が出ていて、まずはこれでTINGSという名を覚えてけよ! って意気込みすら感じるようだった。
中でも蟹沢萌子さん(玉城杏夏役)はさすがアイドルという感じで、表情や魅せ方が可愛さの極致だった。覚悟しとけよでハートを撃ち抜かれた人多数なはず。
●4曲目『一歩前ノセカイ』
MCを終え、蟹沢さんがセンターに立つ。そして、アニメ映像とともに『一歩前ノセカイ』が開始。
後でフォロワーと話したとき、トッカさんがペンライトを振るシーンが出てなぜか泣きそうになったって話をしてたんですが、改めて共感。あの笑顔のトッカさんが流れてる時、会場全員があの表情で無我夢中にペンラを振っていたと思う。
あと、なによりもアニメで見れなかったサビの振り付けがめちゃくちゃ可愛い。腕ぐるぐるしたりハートを振りまいたり。歌詞は杏夏が自分自身を応援して奮い立たせている感じもあるんだけど、観客の前に経って一度踊ればアイドルとしてのキュートな杏夏を見せてくるのがもう。これを観たら全員がトッカさんになっちゃうこと間違いない。
●5曲目『Yellow Rose』
続いては、「新曲をやらせて頂きます」との一言と共に夏吉ゆうこさん(聖舞理王役)がセンターに立つ。今回のライブを通して、既存の映像の演出が本当に良かったんですが、ここは特にシンクロが最高でしたね。会場内から声援が湧き、理王様好きの私としては、思わずペンライトを握る手に力が入る。
正直歌い出しで、ペンライトを振るのを忘れてしまっていた。それほどまでの夏吉さん圧巻のソロ。そして1番のソロパートが終わり、2番からTINGSが入ってくる。アニメでは春と杏夏二人だったのが今回はゆきもじも合わさって4人というのがもうたまらない。
長谷川里桃さん(祇園寺雪音役)が最初に歌いだしたんですが、その時に夏吉さんが長谷川さんの方を向いて微笑む姿で涙。噴水広場ではゆきもじも、もっと側で背中を押したかったのかもしれない。優しい2人だから葛藤があったかもしれない。それだけにこの長谷川さんの姿は、今度は同じステージで4人で背中を押しているという事実を強く認識させられて、涙腺にくるんですよね。
シャインポストは声優さん以外にも、アイドル、舞台役者、タレント、他にユニットを持っている方など色々なバックグラウンドを持っていて、当然今回集まったファンもバラバラなんですよね。そのような普段違うものを好きで推している人たちが、シャインポストというコンテンツで集い、そして一面黄色のライトでアイドル聖舞理王を応援している。そんな夢みたいな光景を見させてくれた夏吉さん、TINGSの方々、そしてこのライブの関係者の方々に感謝しかありません。理王をここまで連れてきてくれてありがとう!!!
●6曲目『前奏曲』
そして『Yellow Rose』の余韻を一気に『前奏曲』で一気に自分の空気に持っていく。これぞ絶対アイドル螢さん。どこに来るのかなと思ってたけど、まさかこことは……! そして最後の大橋さんの笑顔がめっちゃかわいい!!
連続して聴き惚れるような歌唱力で、心が洗われながら前半のブロックが無事終了。
●MC
HY:RAINとTINGSがステージに集まり、本日の出演者全員でアニメの振り返りコーナー。TiNgSの3人がチケットを売り切って喜ぶシーンあそこ好きなので、選んでくれて嬉しい。中川梨花さん(伊藤紅葉役)のゆきもじの衣装トークは愛を感じ、会場全体からも大きな拍手が。中川さんのシャインポストに対する気持ちは後述……。
●7曲目『Snow Leaves』
中川さんがセンターに立ち、MCの締めの言葉を語る。この時点でもう次に来るであろう曲はこれしかないでしょう。
最初は長谷川さんのソロパートから始まる。初めは固く物悲しい表情だったのが、サビに向かうに連れ、中川さんの歌声と共にどんどん笑顔になっていく。この流れがまるで雪音の心情を表してるように見えてまたいい。
そして、「背伸びじゃない、あなたがいたから」の所のゆきもじ!! 腰を屈めてなでなでする雪音と、無邪気に回る紅葉!もう身長差も合わさって……ゆきもじてぇてぇ。2回目の紅葉がなでなでして喜ぶ雪音もまた必見。
この曲はとにかく長谷川さんの表情の変化が素敵で見惚れてましたね。あと落ちサビの中川さんの感情が込められた歌声が心に染みて。常に笑顔が印象的な中川さんですが、心に訴えかけてくるこの歌声がまた好きになりました。
●8曲目『Life goes on!』
ゆきもじの2人を満足したらつかの間、あのアップテンポなイントロと共に『Life goes on!』が始まる。前述した通り、私がシャインポストというコンテンツに入るキッカケとなった曲なだけに、一気にボルテージがマックスに。
この曲は山野ホールでも披露されたんですが、センターの春に追いつき追い越せという、自分自身を奮い立たせる応援歌のような印象だったんですよね。それがアニメを経て、ライブで2人のセンター曲を披露したあとに聴くとガラリと印象が変わった。
やっと見つけた私だけの宝物(一歩前ノセカイ、Yellow Rose)を通して、もっともっと輝くという挑戦的な力強さをひしひしと感じましたね。蟹沢さんソロダンスパートのキレキレな振り付けと挑戦的な顔つきに、夏吉さんの更にすごみを増したパフォーマンス。杏夏理王のツートップにはもう頼もしさしかない。
●9曲目『春風に乗って』
最後に満を持しての、春のセンター曲『春風に乗って』。
この流れだとこれしかない! と予想してたつもりだが、曲が流れるともう一気に感情が昂る。
一面青色に色づいた世界が会場に広がっていたんですよ。TINGSのみんなと心から笑い合って舞台に立っている春の姿を見ることができ、小説・アニメの情景も一緒に浮かんでそれはもう。
鈴代さんの伸びのある歌声が、爽やかな曲調とあってまたいい。このブロックを締めるのに相応しい曲。
●10曲目『Rain of Bullets XX』
TINGSのこれまでの軌跡ともいえるセットリストが披露されると、暗転し、会場は一気に紫色に染まり始める。ソロダンスを披露しつつ、HY:RAIN堂々の登場だった! いやもうね、とにかくかっこいい。
そして一曲目にいきなり新曲『Rain of Bullets XX』を披露して、一気に心を鷲掴みにするのがHY:RAINの凄さ。観客の雰囲気も明らかに変わりましたね。あとHY:RAINのダンスってかっこいいイメージだったけどこの曲はちょくちょく可愛い感じの振り付けも入っていて、また印象が変わる一曲だった。
●11曲目『Misty=Missing You』
次の一曲は、こちらもライブでは初披露『Misty=Missing You』。韻を踏んだ歌詞が気持ちよくて、サイリウムを振る腕もついついリズムに乗っていく。そしてセンターの芹澤優さん(黒金 蓮役)のパフォーマンスが一段と映えていて、本当にすっごい。めっちゃスタイルよくない??
●12曲目『GYB!!』
最後はやっぱこれだよね!! 『GYB!!』
リリックビデオの足音と共にに二階ステージに集まり、歌い出すあの演出。あれは最高じゃないっすか。蓮から春に向けての歌詞という印象も強いが、絃葉と青葉の歌う歌詞もまた切なくて、HY:RAINそれぞれの思いがまた詰まっているのがこの一曲だと思う。
山野ホールで見たときよりもまた一段とクオリティが上がっていて、このままどこまで仕上がってくるのか……まだまだ今後のライブが楽しみになるようなパフォーマンスだった。
●13曲目『Be your Light!!』
そしてこのままの勢いで、TINGSが新衣装で飛び出す!
とにかく最初の鈴代さんの掛け声が、まんま春!!! この曲はシャインポストが発表されてから、おそらく1番数多く公の場で披露されてきた、原点の曲なんですよね。それが声出し解禁というのもあり、コールも合わさって、ここで完成されたように感じた。
やっぱり夏吉さんがすごい。一人ではなくTINGSとして盛り上げる歌声が理王そのもので。回を重ねるごとに、理王としての説得力が増していくよう。「誰ひとりも 欠けちゃダメなんだ」を理王紅葉で歌うのもまたいい。
ちなみに過去イベントで披露された『Be your Light!!』は、「シャインポスト公式YouTube」に上がっているのでぜひぜひチェック!!
●14曲目『On Your Mark!!』
本編を締めくくる一曲が、アニメ最終話のこの曲。
新衣装で! しかも中野サンプラザの舞台で!! 覚悟はしていたけど、やっぱり実際に経験するとTINGSのパワーすごい。
「ここが本当のスタートライン」これを最後に持ってくることで、ライブも終わりという気持ちではなく、これから先に進んでいくという期待を持たせたまま歌い上げてくれる。
そして本編が終わっても休むことないのがオタクだ。始まるアンコールの合唱。最近は手拍子だけってことが多かったので、声出し解禁なんだなと改めて実感。
●15曲目『Be Happy Time!!』
アンコールの木霊する会場で始まるのは、TINGSの自己紹介曲『Be Happy Time!!』
アニメで流れたわけでもないので、もしかしたらやらないのかなって思ってた自分が馬鹿でした。コール付きの『Be Happy Time!!』は想像以上のものだった。そして鈴代さんの煽りが最高すぎて。あと、会場のファンと同じ物販Tシャツ姿で踊ってくれるの、この曲らしいお祭り感で本当に楽しい。
T!I!N!G!S!
この曲に関しては、プロデューサーの石原さんがツイートされている内容が本当に頷けるのでよければどうぞどうぞ。
キリが無いので感想最後にします。
— 石原明広/ゲームプロデューサー✨『シャインポスト』制作中! (@ralphmen) March 12, 2023
TINGSの自己紹介曲「Be Happy Time!!」はライブで是非やりたいと最初期にライブ専用に作っていただいた曲です。
当然コロナ禍真っ最中だったので、作る意味とかつっこまれたりしましたが、いつか声が出せた日の為にと曲も振付もそうなってます。
(つづく1/2)
●16曲目『パレットガールズ』
そこからいつもEDで聞き慣れたイントロと共に流れる『パレットガールズ』
全身全霊~TINGS!!
ライブでは初披露なはずだけど、安心感すらあるこの曲。会場みんなでペンライトを横に振りながら曲に乗るこの一体感がまた楽しい。
その他にも遊びを持たせた振り付けが観てて楽しくて……一人一人は自由に表現しているように見えるけど、ユニットとして集まるとしっかり揃っている。それがTINGSなんだなと。
●17曲目『LOOK AT ME!!』
最後はこれしかない『LOOK AT ME!!』
もう小説を3巻まで読んだ人は感情がぐちゃぐちゃになったであろう。ネタバレになるので詳細は触れませんが、これがずっと観たかった世界。同じ舞台で、肩を組んで笑って歌い合う世界。
そしてここで起こる、目が足りない問題。ステージ上に総勢11人もいて、それぞれが見所しかないんだから仕方ない(BD化お願いします!!!!)。発表されたときから思ってたけど、ライブで各アイドルが歌う姿を見ると歌詞が刺さって刺さって。螢さんの「どんなに遠くても照らすよ」というシャインポストの世界を表す一言は、それはもう嘘偽りもなく、輝いてなかったですね。
いつかFFFやゆらしす、ひまわりシンフォニーも含めて……もしくはもっとユニットが増えているかもしれない。全員がこの曲が披露されることを夢見て。
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ここまでつらつらと書いてきましたが、最後に一つ。
なんでこのタイトルになったのかというと、そのままなんですよね。本当に全員が目の前にいて、楽しませてくれたライブなんですよ。『Life goes on!』でもちょろっと書きましたが、このコンテンツは個性あふれるキャラを、個性あふれるキャストさんが演じることによる表現力の幅がすごいんですよ。
それはキャストさんたちの想いや、技術があってのものだと思います。
中川梨花さんのブログをご紹介させていただきますが、これを読んでもらえたら伊藤紅葉としてステージに立つという覚悟や気持ちがよく伝わるんですよね。
#シャインポスト 中野サンプラザLIVEの感想やパフォーマンスについてブログ書いたよ〜🥰💚🍁✨
— 中川梨花 (@nkrika_official) March 12, 2023
読んでくれたら嬉しいなぁ😌💎https://t.co/gvOcvEssRS
伊藤紅葉という娘はアニメだけでは都合上、十分に描けきれていない部分があるんじゃないかと正直、不安もありました。それだけ魅力的な部分が多い娘なんです。
ただ、今回の『Be Your Light!!』で「君を照らすから!」と歌った中川さんの心底楽しそうな声と笑顔。これを観て、そんな事なかったんだなと。心配は杞憂でした。
ファンに寄り添い、誰一人として退屈にさせない、アイドル紅葉がそこにいた。ファンを愛し、ファンから愛される紅葉が。それだけにこのブログを読んで本当に嬉しかったですし、他の方にも紅葉と中川さんの魅力を伝えたくて、最後に書きました。
もちろん他のアイドルも同じです。個性あふれるキャストさんたちが、中野サンプラザという現実の舞台へみんなを昇華させてくれる。これがシャインポストなんだなと改めて感じましたね。シャインポストやこのライブを含め、全ての関係者の方々に感謝!!!!
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おまけ
昼公演と夜公演の合間に、シャインポストのアニメで描かれた舞台を巡ってきたよー!って写真